文化芸術を通した共生社会の実践に挑むプロジェクトです。
障がい者含めた老若男女が共に踊るという空間に、
特別な意義も価値もあると位置づけ活動しています。
1985年岐阜市文化センターにて聴覚障害者含む男女30名以上での創作ダンス発表が基盤となり、東日本大震災をきっかけに2011年12月、障がい者含む老若男女が共に踊る「愛Wishプロジェクト」を立ち上げました。
「普段の活動状況」
長引く感染問題により、稽古会場確保が困難な状況が続いています。
舞台に向けて、ZOOMによるリモート稽古、また様々なご協力を頂きながら、
対面稽古の会場をご用意して頂いたり、確保しながら、本番舞台に向けてがんばっています。
老若男女問わず舞台参加ご希望大歓迎!です。
「お問い合わせ」からご連絡くださいませ。
「これまでの活動実績」
2012年4月
JR岐阜駅杜の架け橋 聴覚障がい者含む老若男女50名でのダンスパフォーマンス開催
2013年11月
岐阜聾学校にて体育の授業でダンスレッスン開催し校内発表開催
2014年12月
多治見市南姫公民館 岐阜聾学校生徒含む老若男女10数名でダンスパフォーマンス開催
2014年3月
下呂市飛騨小坂の廃校になった湯屋小学校体育館 聴覚障がい者含む老若男女100名で邦楽生演奏とダンスパフォーマンスイベント開催
2014年11月
下呂特別支援学校の授業でダンス指導行い、同校生徒及び聴覚障がい者含む老若男女110名で邦楽生演奏とダンスパフォーマンスイベント開催
2014年12月
多治見市 南姫公民館 チャリティイベントに参加し6名でダンスパフォーマンスと手話ダンスをレクチャーし会場のお客様と一緒に実演
2015年7月
一宮市 ワッショーいちのみやに初めて参加した一宮市聴覚障害者協会の振付とダンス指導担当。
パフォーマンス賞を受賞
2015年8月
ダンスコーラスグループbless4のダンスコンテストで優勝
2015年11月
岐阜本巣特別支援学校の授業でダンスレッスン行い、同校生徒及び聴覚障がい者含む老若男女80名で邦楽生演奏によるダンスイベント開催
2015年12月
岐阜本巣特別支援学校でダンスイベントに参加出来なかった生徒の皆さんと校内ダンス発表会開催
2016年8月
長良特別支援学校、中農特別支援学校でダンスレッスンを行い、楽市JAZZ楽団とのコラボレートによるダンスイベント開催
2017年9月15日
愛知県主催「あいちアール・ブリュット」で「LOVE&PEACE2017」を東文化小劇場で開催
愛知県内の福祉施設「ひまわりの風」「あいち清光会」でダンスレッスンを開催。義足のダンサー大前光市さん、サックスプレーヤー山崎貴大さん、声楽家篠田弘美さん参加
2017年9月18日
中濃特別支援学校でダンスレッスンを行い、ダンスイベントを岐阜清流文化プラザで開催。義足のダンサー大前光市さん、サックスプレーヤー野々田万照さん、声楽家篠田弘美さん参加
2018年2月
スマートタッチダンスコンテストで特別賞を受賞
2018年7月
日本小児看護学会での手話を交えたダンスの舞台に出演
2018年8月10日
福祉施設あいち清光会の皆様、義足のダンサー大前光市さん含む、総勢70名、
名古屋市文化振興事業団共催
ダンスイベント「マカニーとエルド」を中川文化小劇場で開催
2018年8月11日
岐阜清流高等特別支援学校の生徒さん90名、義足のダンサー大前光市さん含む、総勢160名、
岐阜県教育文化財団助成
ダンスイベント「マカニーとエルド」を中部学院大学関キャンパスで開催
2019年2月3日
下呂市福祉講演会にて、絵本「ぞうれっしゃがやってきた」朗読劇発表。
ドキュメンタリー映画「愛Wishプロジェクト~もうひとつの愛Wish」
絵本作家:小出隆司先生、映像作家:立松謙三監督との、トークイベント開催
2019年7月26日
ワッショーいちのみやに出演する、一宮市聴覚障害協会チームの振付とダンス指導を担当
2019年8月17日
愛知県小牧市、あいち清光会「サンビレッジ」にて、朗読会開催
3年連続で舞台に共に立つ福祉施設の利用者ダンスメンバー全員と愛Wishプロジェクトメンバーとのコラボレートダンスも披露。絵本「ぞうれっしゃがやってきた」作者:小出隆先生のトークイベント開催
2019年8月22日
名古屋市中村文化小劇場で朗読劇とトークイベントを開催
舞台上でプロジェクターと舞台照明も使った「ぞうれっしゃがやってきた」朗読劇
作者:小出隆司先生とのトークイベント
2019年9月28日~29日
デフキッズプロジェクト「オズの魔法使い」の振付を担当 練習用映像を作成
2019年10月5日
下呂市交流会館で、下呂市合併15周年記念イベント「マカニーとエルド2019」を開催
下呂特別支援学校含む下呂市民100名が参加
義足のダンサー大前光市さん含めた、総勢150名
あいち清光会、中村文化小劇場ダンス講座、地元合唱団参加
2019年11月9日
中村文化小劇場で、「マカニーとエルド2019」開催
あいちアール・ブリュット パートナーシップ事業
義足のダンサー大前光市さん含めた、総勢50名以上
中村文化小劇場ダンス講座、下呂市ダンス講座、あいち清光会参加
2020年9月17日~22日
愛知県主催 あいちアール・ブリュット展にて、
テレワークによる練習、ソーシャルディスタンスを保ちながら制作した、
映像作品「とんでもない」を制作し上映。
東海地域の障がい者含む老若男女が、福祉施設内や家庭で練習を重ねた映像を編集し、
作品に仕上げる。
2020年12月27日
ぎふ清流文化プラザ 長良川ホールにて、赤川次郎作「夢から醒めた夢」上演
岐阜県文化芸術活動応援助成事業
義足のダンサー大前光市さん含む、総勢(出演・スタッフ)53名が、
ソーシャルディスタンスを駆使した舞台を構築し開催。
リモートによる練習、本番舞台でのリモート参加も実施。
2021年2月27日
名古屋市 名東区社宅福祉センター研修室にて、ダンス朗読劇「とんでもない」を上演。
名古屋市名東区の障がい者支援施設ひまわりの風の皆さんが、リモートによる練習を重ね、
本番舞台にリモートによる映像参加を実施。
名古屋市名東区社会福祉協議会 令和2年度名東区子ども・子育て支援応援助成事業
2021年10月
第1回 清流の国ぎふ 障がい者舞台芸術フェスティバル
[オンライン・フェス]に、動画「ぼくらのたからもの」で参加。
2021年11月6日
ぎふ清流文化プラザ 長良川ホールにて、宮沢賢治作「どんぐりと山猫」上演
岐阜県文化公演動画配信促進助成事業
義足のダンサー大前光市さん、サンバチームウルバナ含む、
総勢(出演・ミュージシャン)18名が、
ソーシャルディスタンスを駆使した舞台を構築し開催。
観客参加シーンを構築し、障がい者アートをプロジェクターに投影。
リモートによる練習、本番舞台でのリモート参加も実施。
2022年1月
令和3年度岐阜県芸術文化奨励賞を受賞
2022年2月20日
第一回 清流の国ぎふ 障がい者舞台芸術フェスティバル
「オンステージ・フェス」で『雨ニモマケズ』を上演。
ベストオリジナル賞受賞
2022年2月26日
名古屋市名東区社会福祉協議会の研修室にて、
『雨ニモマケズ』&『どんぐりと山猫:馬車別当のシーン』を上演。
「令和3年度名東区子ども・子育て支援助成事業」
福祉施設「ひまわりの風」「あいち清光会」リモート参加
2022年3月3日
令和3年度 岐阜県芸術文化奨励賞 表彰式&発表会に参加。
『雨ニモマケズ』&『どんぐりと山猫:馬車別当のシーン』を上演。
あいち清光会 HOPPERS リモート参加
2022年11月19日
岐阜県文化奨励受賞記念公演
『マカニーとエルド』2022を上演。
音楽監督 松風会代表 松久貴郎
義足のダンサー大前光市、無音のダンサー山本麻代、
ガムラン演奏グループ スカルサクラ、
マリンバ奏者 栗原幸恵、サラマンカ少年少女合唱団CORO Junior含む、
総勢80名が出演。
社会福祉法人あいち清光会 HOPPERSは、ダンス参加の他に衣装の刺繍アートでも参加。
2023年1月22日
第二回 清流の国ぎふ 障がい者舞台芸術フェスティバル
「オンステージ・フェス」で『ガラス瓶の手紙』を上演。
企画、演出、振付も担当。
感謝状を頂く。
東日本大震災のあと、30年前にダンスを一緒に踊った岐阜ろう劇団いぶきのミュージカルの舞台の振付を担当することになりました。それに伴い、被災地に何か応援メッセージを発信できないかと、障がい者含めた老若男女が共に踊るというダンス映像を作成しました。
その後、ろう劇団のミュージカルでは、手話を交えた振付をはじめて構築し、それを皆さんと一緒に練習している時に、これをやり続けて行こうと思いました。その舞台終演後、聾学校や特別支援学校の生徒さんたちと共に踊る機会を頂きました。
毎年、身体の温度調整が出来ない子供たちや、ダンスレッスンがはじまると突然ハイになって走り回ったり飛び跳ねたりする生徒や福祉施設の利用者の皆さんのところまで出張し、ダンスレッスンを行います。各学校教諭陣や福祉施設のスタッフの方々も、共にダンスの練習に参加してくださいます。
下呂市でのイベントの際、はじめてダンスに取り組んだ70代女性は、初稽古の翌日トイレに座れないくらいの筋肉痛に襲われましたが、練習を重ね、生まれて初めて障がい者と一緒にダンスを踊りました。
体験後彼女は、
「私、今まで(障がい者を)かわいそうな人たちと思っていました。でも違うんですね。明るく生きてるんですね。私たちと一緒なんですね。」
と言われ、そのまま8か月後のダンスイベントにも参加され、本番前の緊張でがたがたと震えている時に前回一緒に踊った聴覚障がい者の男性に笑顔と手話で『ガンバッテ』と言われて涙が出たそうです。彼女からは、
「障害のある方々の元気なお姿を拝見出来、嬉しいです。励ましたいと思っているのに、元気を戴くのは、私で、感謝します。」
という感想が届きました。
健常者も障がい者もなく、お互いを知るということだけでも意義があり、同じ舞台に向かって心やからだがひとつになるということが貴重な空間であるということを教えてもらっています。
新しく手話サークルへ通い始めた方、引き続きダンスを練習する福祉施設の方々、障がい者に対しての偏見が消えたと喜ぶ方、障がいを抱えている方々と共に踊れたことは貴重で感動したという福祉関係の学生たち、また参加したいと言ってくれる音楽家やダンサーたち、また観たいと感想をくださるお客様たちの嬉しい声を頂きながら活動しています。