おかげさまで、名古屋公演、岐阜公演、満席のお客様。
心より感謝申し上げます。
名古屋市、小牧市、岐阜市、各務原市、関市、様々な会場で練習を重ねた、総勢170名の皆様!お疲れさまでした!
中川文化小劇場ダンス講座、岐阜清流高等特別支援学校、はじめて舞台に立った出演者も100名以上!暑い!熱い!夏を、よくぞがんばってくださいました!
昨年に引き続き、大前光市さん参加!
「大前さんは、今日もステキでした。溢れるパワーで、平井堅の詩の世界がとても切なく、狂おしく。紅白で観たときより、あつかった。…もっと近くで観ればよかった(涙)」
「足が不自由…ではないね、むしろ誰よりも自由だね。」
「大前さんは全身で命を削って踊る姿が毎回心打たれます。表現者はこうあるべきだと思わされます・・・。」
と、絶賛の感想が続々と。
小出隆司先生に敬意を称します。小学校の先生の時に執筆された絵本が、合唱、歌劇、演劇と、様々な形で上演され続けてきました。
まず、ダンスイベントとして上演することに、即座に快諾してくださったこと。そして全体稽古の際、遠く関市までかけつけてくださり、皆に話をしてくださったこと。さらに、名古屋公演、岐阜公演にかけつけてくださり、会場に平和の祈りを届けてくださったこと。「マカニーとエルド」を観劇するのに、小出先生の話があったことは、特別な意味も価値もありました。
今回は、マリンバ、パーカッション、ベースにドラムにピアノの、全編生演奏!に挑戦し、よくぞ引き受けてくださった沙音理さん!
「音楽が特に素晴らしかったですね。」
「今年はマリンバ奏者の方々が新たに参加してくださり、音を聞いて鳥肌が立ちました!ありとあらゆる物を駆使して音を奏でていて、「マカニー とエルド」の世界がそこにありました!」
「圧倒されました。どうしたらあんなに手が動くのか、唖然でした。素敵な音色で、また演奏会などあれば、是非行きたいと思います!」
舞台の演者、ダンスや台詞の心のひだを直ちに読み取り、音で増幅する表現の数々。スリリングな一騎打ちのようでした。そして舞台上と観客の胸に、水が沁み込むように響いていました。
「ぞうれっしゃがやってきた」は、平和を祈る人々の金字塔のような作品です。国内外で何十年と何度も上演され、そのスタイルも規模も様々で、プライド持って構築された作品が数多く、今回上演にあたって、様々な舞台の映像が収められたDVDを観ました。
それをダンスイベントにするということは、なかなかの暴挙です。
しかし、史実を伝える本やインターネットで、知れば知るほど、あの戦時中にあって、家族中が差別されるという窮地に立たされても、ただ立ち向かって、命がけでゾウを守ろうとした、名もない人々が確かに居たのだという事実に、胸がつかまれ、離れなかった。「非国民」「売国奴」と、最近特にSNSでも飛び交う言葉が、ゾウを守る人々にも向けられていた。
どれだけの犠牲があって、今の平和があるかという事を、私たちは、よく忘れてしまいます。2頭のゾウの話は、私たちに、決して忘れてはいけない何かを届けようとしてくれています。
今年は合唱曲に初挑戦しました!
笠木透さんの「私の子供たちへ」
素晴らしい3部合唱で編曲してくださったのは、
毎年大きな力を発揮してくださる熊沢辰巳先生!です。
あまりに無謀で、下手くそすぎて、
途中何度やめようかと思ったかわからないくらいです。
しかし、何度も練習会場へ足を運び、
熊沢先生が丁寧にご指導くださいました!
「歌のところで泣けた」
「胸が熱くなった」
と、いくつも感想を頂戴しました。
上手い歌では、なかったけれど、
胸に届くものがあったのだと、ホッとしています。
熊沢先生ありがとうございました。
はじめて舞台に立った子供たちも100名以上。はじめての子も、ずっと一緒に活動する子も、彼らに、障がいのあるなしは、あまり関係のないことのようです。
子供たちから届く感想は、今年も「皆とひとつになれてよかった」というものでした。オープニングを踊り、エンディングを踊り、皆で肩を抱き合って歌をうたいました。
エンディングの会場は、名古屋公演、岐阜公演共に、お客様も一緒に手話で踊ってくださいました。
いとも簡単に、ひとつになってくださり、ありがとうございます。
「幸せの青空が広がりますように」
【お客様感想】
「熱い、感動的な舞台でした!また、衣装の使い方がとても素敵でした!」
「1部はそれぞれの専門家の公演が見処満載で、当然素晴らしかったですが、それ以上に、2部が凄かった!素敵だった!! 赤い布が、象に見えたり鉄砲になったり、戦闘機にも…はっきりと見えて、伝えたい話が分かりやすくて、とても良かった!感動した!!!」
「舞台は、とても感動しました。私は特に関キャンパスの支援学校の方々との大きな歌声に涙が溢れてきました。」
「時間・情報量共に丁度良く構成してあることに加え深みのある演出によって、豊かな現代社会において想像もつかない表現しにくい歴史的内容にも謙虚に向き合うことができるとても良い作品でした。」
「障がい者の方が出演するステージの多くは、出演者も来場者も、出演者のご家族や団体関係者で客席が埋まる舞台が多いと思います。残念ながら現実は、関係者による関係者のための公演になっていることが多いと感じています。 多くの主催者はそのつもりはなく、健常者の方にも、もっと気軽に足を運んでほしいと思っていても、現実は違うと思います。
昨日の舞台は、客席も含めて、隔てるものがないと言いますか、ごく当たり前の、特別な公演ではない、観客が自然体で鑑賞できる舞台が見事に完成されていたと思います。 それは、ステージ上がそうだったから、客席もその空気になったのだと思います。 どこか一部分に注目したり、限られた出演者だけ追うのではなく、 また、何かを理解しようとする、鑑賞に不要な意識を持つことなく、 ステージを、作品として、じっくり鑑賞することが出来ました。
すべての人が分け隔てなく自由に生活し、共通の芸術を享受することは当たり前ですが、 現代社会ではエネルギーの必要なことになっています。 だからこそ、ただただ、凄い、と思うひとときでした。」
「作者の先生のお話を直接聞くことができる、贅沢な会だなと思いました。
戦争に巻き込まれるのは人間だけではない…本当に身勝手な話だと思います。
戦争は、人間がはじめた自業自得にとどまらないということ、伝えていかなくてはならないと思います。」
「はじめのダンスは舞台に収まり切らない迫力!キレキレで揃ってました。
そして象の登場!衣装が見事で本当に象に見え、サーカスに見にきたお客さんの気持ちになりました。ワクワクが止まらなかったです。お客さん役の子どもたちもかわいい…
台詞は多くなくても、象に関わる人たちの愛や葛藤がすごく伝わってきました。」
「知人が自分でチケットを取って見に来てくれていたのですが、「こんなに感動するとは思わなくて、涙が出た〜」と言っていました。また祖父母も、「演出のアイデアがよかったなあ。赤い布一つで象になったり、銃になったり、炎になったり、よく考えたなあ。あれは今回限りなの?もったいないから続けたらいいのにね」と言ってくれました。」
【参加者感想】
「障がい者が何か習い事をしようと思っても、どうしても個人レッスンや障がい者向けの習い事になってしまうのですが、愛wishは違いました。
始めた頃は、続けられるのか?とも思いましたが、みなさんの優しさに守られて、二人とも完走することができました。ありがとうございました。
最後の言葉も、普通ならダメだと言われる所を、みなさんが笑顔で受け入れて下さる環境が嬉しかったです。
初めて名古屋でリハーサルをした帰り、『みんなが帰ってしまって、さみしい…』と。
今まで感情を言葉で表すことがなかった子なので、とてもビックリしました。」
「今回の舞台では、時代背景が戦争前後ということもあり、戦争を経験していない子供にとっては内容を理解するまでに時間がかかりました。しかしながら、本を読んだり、動物園に行ったり、小出先生のお話も聞くことができ、勉強できるいい機会ともなりました。わたしを含め子供にとっては、目を背けたい事実です。小出先生のお話は、数少ない戦争体験者の貴重な言葉として感じました。「どんな強い権力や力、強い武器をもってしても平和には絶対ならない」、「今この世の中に命をかけて平和を訴えてる人がどれだけいるか?」と、ひと言ひと言に聞いているとなぜか涙がでてきました。」
「親子ともにとてもいい経験になりました。とても楽しく参加できたようで、戦争や障がいなど普段あまり話題にならないことに家族で向き合う機会となりました。
練習中もダンスや音楽、演劇の世界まで触れることができ、表現すると言うことの面白さを感じたようです。愛wishプロジェクトの取り組みがもっと世界に広がって欲しいと願っています。」
「酷暑のなか練習場所に向かう車のなかで、子供達は毎回イキイキとした目で「早く練習がしたい‼」「次の練習日はいつ?」と毎回のレッスンが楽しみで仕方ない様子でした。」
「来てくれた友達が「こんなにテーマがもりだくさんの舞台は観たことがなかった。面白かった!」と言うのを聞いて誰が観ても分かり易い、ストレートに心に入って行く舞台だと実感しました。
最近の「生産性がない」と言う言葉の無責任さ、自分と違う物を排斥しようとする世界、悲惨で全てが死に絶える戦争…どれをとっても子供達に伝えて行かなければいけないことばかりだと思います。そしてこの舞台にはその答があると思いました。」
「メンバーとも仲良くできたので良い舞台が出来たんだと思います。」