皆様!ありがとうございました。


たくさんの力に支えられた、愛情の塊のような舞台、そして、会場となりました。

 

協賛金をご用意してくださった皆様、助成金や資金援助に大きな力やアドバイスをくださった皆様、あいちアール・ブリュットでのコラボレートに関わってくださった全ての皆様、衣装作成の手伝い、当日の受付や司会、豊橋市や松阪市から子供たちを毎回練習会場まで送迎してくださった保護者の皆様、作曲、演奏、歌、ダンスで強力なプロの腕っぷしを遺憾なく発揮したくださった皆様、会場に来てくださり、舞台と一緒に盛り上がってくださった皆様、そして罵詈雑言を浴びせられても、真摯にまっすぐにガンバってくれた障がい者含めた老若男女のダンサーたち!大輪の花が咲いたような、奇跡のような特別な日となりました。


今年は愛知県、岐阜県と二つの会場での開催となりました。ふたつの福祉施設と、ひとつの特別支援学校で、ダンスレッスンを開催し、各地で行うダンスレッスンは、曜日も違えば、メンバーもまるで違います。


でも、会館入りすると、サッサーとひとつになっちゃうから不思議です。


よくぞ引き受けてくれた大前光市さん!は、舞台の空気を読み取り、直ちに自分の動きを魅力あるパフォーマンスに昇華し、舞台と会場を力強く底上げし、皆で低くしようとしていた障がい者との壁を、完全に取っ払ってくれました。

LOVE&PEACEの舞台の初演は、3年前の下呂市の廃校になった湯屋小学校の体育館でした。同じ年の11月に下呂特別支援学校の体育館で再演、一昨年は岐阜市文化センターで再再演しています。

 

下呂市出身である大前光市さんの参加により、続けてきた愛Wishプロジェクトの活動が、突然大きな扉を開け、ようやく全てのパーツが揃ったような、輝きと凄みが生まれました。
初演の舞台に出演してくれた方も映像を観ただけで、その進化した舞台に驚いてくれました。


巷で開催されるミュージカルやダンスの舞台のような、オーデション制で選抜され、数回の稽古で見事に踊る演者たちと違い「回転の芯も取れていない」どころか、右も左も間違えてしまうようなダンサーたちも一緒に踊ります。それでも、大前光市さん同様、誰も手を抜いていません。それは愛情という点で、そして共に踊るという点で。手を抜かないメンバーが一緒になって舞台を創っています。ミュージシャンも、声楽家も、知的障がい者も、ろう者も、小学生も、高齢者もプロのダンサーも一緒です。

会場で見守り、共に手を叩き、手話ダンスを踊ってくださるお客様も、笑顔と愛情と熱いまなざし!で、ひとつになってくださいました。

「すごいパワーを頂きました。観に来て良かった」50代男性

「歌の歌詞も、ダンスのビジュアルも、いろいろ突き刺さりました」40代男性

「人は何だって出来るんだという勇気をもらいました!」20代女性

2部のステージ凄かった!です。」50代男性

「すべてのパフォーマンス最高」70代女性

「最後の歌は感動しました」50代女性

「全員が生き生きしてとても楽しそうでした!」20代男性

「福祉施設の方々も和気あいあいとして、まったく同じに見えました。」40代女性

「すごく良かった。一緒に連れて行った人も大喜び。来年も行きたいです。」60代女性

「今年はぎゅっといろいろ詰まっていて、とても感動した。」60代女性

「本当に素敵な、そして温かみの溢れる舞台でした。また、楽しみにしています。」50代男性

立派な舞台で流れも洗練されて見事でした。敬意を表します。」70代男性

 

 (以上、老若男女、様々な感想と会場で頂いたアンケートより。)

 

でも、何かと、すごく手間暇がかかります。事故などあってはいけないし、様々な条件のダンサーたちがいる、あっちこっちの会場(タレント学校や二つの福祉施設、特別支援学校、大学等々)に何度も足を運びます。

 

 

福祉施設や特別支援学校でのダンスレッスンが、3回目、4回目となると、ダンスの感じもよくなりますが、お互いの垣根がなくなって笑顔の度合いがグンと上がってきます。

 

その笑顔持参の本番会場入りとなります。

 

 


美しい声を世界に響かせる、篠田弘美さん!もう
4回目の出演です。郡上民謡のげんげんばらばらの子守歌バージョンをしっとりと美しく歌い、神秘的な魅力で会場を包み込んでくださいました。

 

そして、泣いているお客様が多数見受けられた「死んだ男が残したものは」舞台の神髄である、貴重なメッセージです。しっかりとお客様の胸に届いていました。


二人のサックスプレーヤー!昨年のダンスイベントの立役者、百戦錬磨のミュージシャンの野々田万照さんが、今年も参加してくださいました!

 

名古屋公演は日程が合わず、万照さんのお弟子さん、山崎貴大さんをご紹介いただきました。パワフルであたたかい音色でサックスを奏でてくださった山崎さんは、数回の通し稽古でみるみる情感を上げて、間奏シーンではむせび泣くようなアドリブを足してくださり、破戒の神のような役どころで踊っているシーンなのに、踊りながら、ジンときてしまいました。共に踊った男性ダンサーも同じことを言っていました。

 

そして岐阜の万照さん、すごいです!たった一回合わせるだけで、ずこんっと出来ちゃうんです。(当たり前なのでしょうか)陽気なエンターティンメントで、あっという間に会場を沸かせる万照さん。2部コラボレートのソロシーンでは、何ともふくよかであたたかい音色で会場の空気を止めてしまうくらいのパフォーマンス。郡上八幡の民謡げんげんばらばらのテクノバージョンでも、フリーに暴れてパワフルに!

 

「大きなあたたかい音色に包まれて、本当に良かった」と感想が届きます。

 

楽市JAZZ楽団のメンバーの方々もかけつけてくださり、昨年同様Didn’t It Rain!を華やかな演奏で会場を沸かせます。大きな花を咲かせてくださいました。

 

「州くん、良かった!」

「万照さん、かっこいい!」

の声が続々と届きました。

 

 


特別支援学校の校長より頂いた、胸がいっぱいになった手紙です。(親子で参加してくださった方の)

「素晴らしいステージに立たせていただき、心よりお礼申し上げます。

一夜明けた今でも、興奮冷めやらずといった感じです。

障がいのある娘がスポットライトを浴び、笑顔でダンスパフォーマンスに参加させていただきましたこと、今でも夢のようです、ありがとうございました。

みんなとのリハーサルの後も、友達と自主練習する姿がたくさん見られ、私たちの方が驚かされました。

体力のない娘は、本番前には力尽きてしまい、第1部の音楽を聴きながら眠くなってしまいました。

休憩になるとトイレに行き、自ら何度も顔を洗っていました。

本番直前になると、眠気より緊張がこみあげてきて、落ち着かない様子で私の手を強く握っていました。

そんな娘のことを主人も心配していましたが、それをよそに、出番がくると今まで見たことがないような喜びようで、ステージを笑顔いっぱい楽しんでいました。

ステージ後も、友達や、ミスター、大前さん、野々田さんとコミュニケーションをとる娘の姿、ちょっとしたことですが、私たちにとっては、大きく成長したなと感じた瞬間でした。

親子で素晴らしい時間を、素晴らしい皆さんと共有させていただき、本当に本当にありがとうございました。」

 

愛知県での舞台終演後も、二つの福祉施設の利用者さんたちが「また踊りたい。また踊りたい。」と何度も何度も訴えます。「さよなら。さよなら」と笑顔でいつまでも手を振ってくれるので、胸がいっぱいになります。数か月のダンスレッスン、そして本番舞台の引率も大変だった福祉施設の女性スタッフも「こんな楽しいこと、またやりたい!」と言ってくれました。

 

タレント学校の親御さんからのメールです。

 

「愛WishプロジェクトLovepeaceに出演させて頂き、ありがとうございました。昨年に引き続き、このような機会を頂きましたことを、大変有難く感じております。なにより2年間にわたりご指導いただきましたことに大変感謝しております。  

以前は人前に立つことが苦手で、会話においても人と目をそらして話してしまい、発言などは絶対恥ずかしがって手もあげないような子でした。しかし、今年初め頃より普段の生活でも学級委員など引き受け、人前や壇上に立って話せるようになりました。この、愛wishプロジェクトでの経験が大きく影響していると感じております。ミスター筆頭に先輩たちやプロの方たちの舞台に対する姿勢や思い、レッスンの仲間、障害者の方たちの純粋な気持ちが、舞台上で肌で感じとり、(彼女)にも大きな変化があったのではと思います。

レッスンだけではこの変わりようはなかったと思います。(彼女)にとって、ミスター先生との出会いはかなり大きなものだと感じております。ただただ感謝です。」


ありがとうございます。

 

今回は、会場のお客様も、福祉施設の方々も、特別支援学校の皆さんも、ひときわ輝いていました。

 

幸せの青空に包まれたようで、今も思い出すとじんと胸があたたかくなります。

 

下呂特別支援学校の寝たきりの生徒さんが大きく感銘してくれたように。

 

湯屋小学校の舞台で生まれて初めて踊り、終演後、毎回ダンスの練習を一生懸命やる子どもたちに変身した3歳児、4歳児のように。

 


ごめんなさい!熊沢先生のことを書くのを忘れるなんて!初めて舞台を創る際から、主旨に賛同してくださり、一度も嫌な顔をされないで作曲、編曲の大役を担ってくださっています。特に今回は、さらに新曲2曲を作ってくださり、より舞台の芸術性を高めてくださいました。無理難題ばかりをお願いするのに、その品格のある穏やかな笑顔で引き受けてくださり光栄です。この作品はもっとあっちこっちで観て頂きたいと思うものです。熊沢先生!これからもよろしくお願いいたします。

心より、心より、ありがとうございます。

≪(付録)練習写真です。≫

2017年9月15日(金曜日)開場17:30 開演18:00

名古屋市東文化小劇場

主催 愛知県

共催 名古屋市文化振興事業団「東文化小劇場 市民ギャラリー矢田」

 

2017年9月18日(月曜日)開場17:30 開演18:00

ぎふ清流文化プラザ 長良川ホール

主催 愛Wishプロジェクト

後援 岐阜県 岐阜県教育委員会 公益社団法人岐阜県教育文化財団

助成 公益財団法人岐阜県教育文化財団